竜太郎は、あわてて手を振った

「それは、たいへんだ。何か要る本があったら遠慮なく持って行きたまえ。……もし、そういう必要があるなら、ヤロスラフ君を貸してあげてもいいよ」 竜太郎は、あわてて手を振った。「いいえ、それほどのことでもないのです。……すこしばかり参考書を貸していただければ……」 そう言いながら、何気なく先生のとな...

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竜太郎は、胸の中で、苦々しく、呟く

 あの愛らしい唇から、あんなにも優しく呼びかけあんなにもいくども誓った、あのかずかずの言葉は、みな、その場かぎりのざれごと[#「ざれごと」に傍点]だったのだ。 竜太郎は、胸の中で、苦々しく、呟く。(なにしろ、うまく遊ばれたもんだ) それはいいが、……それはいいが、これほどの自分のひたむきな熱情...

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ひと言それを言いたいばかり

 ひと言それを言いたいばかり、この長い間、身も痩せるような奔走をつづけて来たのだったが……。しかし…… しかし、もう、諦めなくてはならないのであろう。※[#始め二重括弧、1-2-54]リストリア王国を統べ給うべき、エレアーナ王女殿下※[#終わり二重括弧、1-2-55] ところで、こちらは、放蕩...

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